コミュニケーションにおける自己開示の3つの注意点+α~弱みは人を惹きつける~

コミュニケーション
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人と人とが親密になっていく為のステップとされている親密化過程の中でも紹介されている『自己開示』

自己開示とは、他者にありのままの自分をさらけ出す事

自分の強みだけでなく、悩みや弱点等も含めて開示する事を言います

とはいえ、以前のブログでも紹介しましたが、コミュニケーションにおいては話す事よりも聴く事の方が大切だと言われています

今回は自己開示する際に意識してもらいたい3つの注意点

  1. 先に自分のエピソードを明かす
  2. 話を聴く側に回る
  3. 自分の話をするのではなく、相手の知りたい内面を話題にする

についてまとめておきたいと思います

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先に自分のエピソードを明かす

1つ目は、先に自分のエピソード明かす事です

先に自分の情報を開示する事で『返報性の法則』が働き、相手も情報を開示してくれる可能性が出て来るからです

返報性の法則について紹介しているブログは↓

入職した直後の新人療法士や実習生は緊張感と『情報を集めなければ』という気持ちが先走って、自己開示をせずに質問ばかりしている場面もよく見かけるので気をつけて下さい

話を聴く側に回る

2つ目は、先に自分のエピソードを明かすものの、会話全体でこちらが話す割合は2~3割程度に抑える事です

以前にもブログで紹介させて頂きましたが、私達の脳は誰かに話を聴いてもらう事で、金銭的な報酬を得た時や、美味しい食事をした時と同程度の満足感を得る事がわかっています

話し上手より聞き上手を心理学的に解説したブログは↓

特にプライベートな内容を打ち明ける事で、その回路は強く働く為、相手にたくさん話をしてもらえばもらうほど、私達は相手にとって心を許せる大事な存在になれる可能性が高くなります

初めての人と話す事に苦手意識がある人や会話を上手く続ける事が出来ない人は、少しずつで構いませんので日常生活の中でフォローアップクエスチョンを意識的に活用してみて下さい

ハーバード大学の研究で質問をするほど好感度が上がるという事だけでなく、どんな質問が効果的なのかという事も調べてくれており、その方法がフォローアップクエスチョンなんです

具体的な会話例も紹介したフォローアップクエスチョンに関する記事は↓

自分の話をするのではなく、相手の知りたい内面を話題にする

3つ目は、最初に打ち明ける自己開示のテーマについてです

自分自身が話したい話題を選ぶのではなく、相手のどんな事を知りたいかで話題を選ぶ

要するに意図的に相手の自己開示を引き出すイメージですね

趣味の事を聞きたいのであれば、まずは自分の趣味について話す

仕事の事を聞きたいのであれば、まずは自分の仕事の事について話すといった感じでしょうか?

『何の為に』その話をするのかが大切であり『昨日、阪神を応援しに甲子園に行って来たんですよ』という話を野球に一切興味がない人にしても相手が困ってしまうだけですよね

同様に初対面の人にいきなり異性関係(『最近振られたんですよ』)やお金の話(『昨日パチンコで大負けして』)を切り出すと、相手が引いてしまう可能性もあるので、注意が必要です

私の場合であれば『共通項を見つける為に』出身地の話をする事が多いですね

心理学的には『共通項・類似性の原理』と言うのですが、人は相手との共通項が多い程、親近感が高まる事がわかっています

私自身が旅行が好きな事と『桃太郎電鉄』というゲームをやりこんでいた為に日本地図に強いのが私のコミュニケーションにおける強みでもあります

その強みを活かせるという事もありますが、老若男女問わず出身地の話題は誰にでも使えるというのも非常に大きなポイントですね

共通項・類似性の原理について深掘りしたブログは↓

弱みや失敗談を話す

最後に+αの部分としてあえて弱みを見せるという方法もあります

心理学では『ザイアンスの法則』と呼ばれる法則があるのですが、その法則の中に『人は相手の人間的な側面を知ると、より強く好意を持つようになる』という内容があります

この人間的側面が弱みであったり、失敗経験であったり、意外な一面だったりする訳ですよね

初対面の時にいきなり弱みや失敗談を話す事は難しいかもしれませんが、ある程度関係性が構築出来てきたであろう時にあえて人間的側面を伝える事は有効かもしれませんね

ザイアンスの法則含め、人たらしな人の特徴をまとめたブログは↓

だからこそ、相手が引いてしまわない程度の失敗経験は自分の武器として頭の片隅にでも置いといて欲しいですね

例えば私は養成校時代に留年し、臨床実習に不合格になった経験がありますが、実習生にその話をすると(人間的側面を知って)親しみやすさを感じてくれる事もありますし、現役療法士で同じ経験をしている人と出会うと人間的側面に『共通項・類似性に原理』が相まって一気に打ち解ける事が出来る訳ですね

そう考えると、失敗経験含め、全ての物事は捉え方次第でマイナスにもプラスにもなるなと思います

まさしく『無駄な経験なんてない』ですね

全ての物事は捉え方次第という事をまとめたブログは↓

まとめ

今回は自己開示における3つの注意点と+αについてまとめてみました

全ての事を一気に実践するのは難しいと思いますので、どれか1つでも良いので、明日からのコミュニケーションで活用してみて欲しいですね

コミュニケーションに限った話ではありませんが『知っている事』と『出来ている事』の間には雲泥の差がありますし、知っているを出来ているにする為にはアウトプット(実践)するしかないと私は思います

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