まずは療法士になるという目標を実現した後輩達、本当におめでとうございます
国家試験合格はゴールではなくスタート
ここで燃え尽きてしまうのではなく、これからは患者さんやご家族の笑顔の為にゆっくりでも走り続けて下さいね
ただ就職して働き始めるまでは思う存分遊んで欲しいと個人的には考えています
そして色んな人との出会いを大切にして、様々な価値観、人生観に触れてみて欲しいですね
今回、私はあえて少数派である目標に到達出来なかった後輩達へ言葉を送らせてもらいます
全国にいる私と同じ不合格経験者(私は臨床実習不合格)にこの記事が届き、たった1人でも気持ちが落ち着く事を願っています
不合格になり、思い悩んでいる同級生や友達がいたら、宜しければこの記事を教えてあげて下さい
国家試験に不合格になった後輩達へ
当たり前ですが、不合格になって落ち込むなというのは無理です
一杯悩んで下さい
一杯泣いて下さい
一杯悔しがって下さい
でも忘れないで欲しいんです
全国にはあなたと同じ葛藤を抱えている人がたくさんいるという事を
忘れないで欲しいんです
これからも毎年同じ葛藤を抱える人がたくさん出て来るという事を
忘れないで欲しいんです
あなたと同じ葛藤を乗り越えて療法士として働いている人がたくさんいるという事を
同じ様な経験をして療法士になった先輩達の声をまとめてみました↓
綺麗事に感じるかもしれませんね
臨床実習に不合格になった時、私も教員や友達に色々と声を掛けて頂きましたが、正直『お前に何がわかんねん』と思ってましたから笑
でも私自身がそうであった様にいずれわかる時が来ます
あの時の経験(私であれば留年&臨床実習不合格)は無駄ではなかったなと
誰もが知る偉人達も過去には失敗や挫折を経験しているものです
大切な事は変えられない過去をどう捉えるかではないでしょうか?
挫折や失敗を経験した偉人達の言葉
この機会に偉人達の言葉を少し紹介させて下さい
失敗の原因を素直に認識し『これは非常にいい体験だった尊い教訓になった』という所まで心を開く人は、後日進歩し成長する人だと思います』
パナソニック創業者 松下幸之助さん
私がやった仕事で本当に成功したものは、わずか1%にすぎない。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である
本田技研工業創業者 本田宗一郎さん
世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。諦めた時が失敗である
京セラ創業者 稲盛和夫さん
失敗は必要なのです。むしろ出来るだけ早く、失敗するほうがいいでしょう。小さな失敗を積み重ねる事によって、成功が見えて来ます
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井正さん
挫折は過程。最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ
プロサッカー 本田圭佑選手
デビュー開幕戦でも4連続三振。監督としても最初は最下位。あとはよくなるばかりだと思うしかなかった
元読売巨人軍監督 長嶋茂雄さん
人生には無駄というものはないもの。しかし、後にならないとその意味がわからないということがたくさんあるのです。つらいことでも苦しいことでも『体験』したことは、間違いなくその人の強みになります
医師 日野原重明先生
一つだけ教えておこう。きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ
ドラえもん
ずっと勝ち続ける人が強い人ではない。本当に強い人はどれだけ負けても前を向ける人
スヌーピー
迷わないことが強さじゃなくて怖がらないことが強さじゃなくて、泣かないことが強さじゃなくて、本当の強さって、どんなことがあっても、前をむける事でしょう。前をね
ムーミン ミイの言葉
挫折は決して恥ではない
現時点で私があなたに伝える事が出来る事は2つです
- 『挫折は決して恥ではない』という事
- 『人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ』という事
私自身は理学療法士になってからも、どこか頭の片隅で臨床実習不合格=恥だと考えていました
でも知り合いに『少数派だという事自体が武器になる』という捉え方が出来るという話を聞き、そこから考え方が180°切り替わりました
臨床実習不合格・国家試験不合格経験者の方が確率的には圧倒的に少数派なのは間違いありません
だからこそ希少価値があると私は考えます
不合格経験者だからこそ同じ不合格経験者の悲しみや不安な心に少しは寄り添える事が出来ます
不合格経験者だからこそ、私達が臨床で多くの患者さんやご家族を笑顔にしている姿を見せる事が出来れば、同じ不合格経験者の希望の光になれる可能性があります
つまり、あなたは国家試験不合格という『恥』を抱え込んだのではなく、同じ葛藤や不安を抱える後輩達の力になれるという『武器』を身に付けたと捉える事も出来るのではないでしょうか?
異なる表現をするのであれば『長所と短所は表裏一体』であるという事は知っておいて欲しいですね
人は生存本能として、どうしてもネガティブな部分に意識が向きがち(常に最悪な事態を想定する為)になりますが、その裏側にはポジティブな側面が隠れている(気付いていない)事も多いんです
過去にも紹介させて頂きましたが、全ての物事は捉え方次第で受け取り方が大きく変わって来るという考え方(見かた)を『リフレーミング』と言います
国家試験不合格という経験をどの様に捉えるのかで未来は変わって来るのではないでしょうか?
人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇
喜劇王チャップリンの言葉であり、私が好きな言葉の1つでもあります
ここも今だからこそわかる事ではあるのですが、人生という長いスパンで国家試験不合格を捉えると、本当に本当にささいな出来事なんです
長い人生の間のたった1年です
確かにあなたは同期と比べて1年療法士になるのが遅れたかもしれません
そこに関しても問題ありません
療法士という仕事は必ずしも経験年数で語れるものではないからです
働き始めてからいかに学び続けられるか、自分自身を高める努力をし続けられるかの方が遥かに大事なんですよね
私自身がそうであった様に、不合格経験は同時に劣等感に繋がる可能性もあります
この機会にあわせて伝えておきたいのは成績優秀=優れた療法士という方程式は必ずしも成立しないという事
ある程度劣等感を持ってしまう事は致し方ない事かもしれません
だからといって劣等感から自分自身を必要以上に小さく見積もらないで欲しいですね
留年と臨床実習不合格経験者であったとしても、学生時代に同期にハナで笑われるくらいの劣等生であったとしても、患者さんやご家族を笑顔にする事は出来るし、誰かの背中を押す事が出来るくらいにはなれるという事は知っておいて下さい
少し話がずれてしまいましたが、国家試験不合格によって生じた1年間は長い人生で考えるとほんの一部分でしかないという事、そしてその1年間の経験は無駄にはならないし、いずれ必ず笑い話になる時が来ると信じて欲しいですね
ただし、来年も挑戦させてもらえる環境なのであれば、サポートして下さるご両親に対して感謝の気持ちだけは伝えて欲しいですね
まとめ
今回は理学療法士・作業療法士国家試験に不合格になった後輩達に向けて、同じ不合格経験者である自分自身の想いや経験を言語化してみました
途中でも触れましたが、綺麗事にしか聞こえないのはわかっているつもりです
たった1人でもこの記事を通じて前を向ければそれで充分ですし、いずれこの記事の意味がわかる時が来ると思っている自分もいます
どうしても前を向けない、落ち込んで立ち直れない、先の事なんて考えられない
そんなあなたに見てもらいたい動画があります
『グレイテストショーマン』という素晴らしい映画で使われている曲なのですが、この動画を見るだけで勇気がもらえる人がいるかもしれません
私達不合格経験者は多くの人が歩く道からは外れてしまったかもしれません
ですが、そんな私達にだって居場所はある
そんな私達だからこそ輝ける場所がある
例え偏見の目で見られても怖がる必要はない、謝る必要もない
私も歩き続けます
自分の経験や想いを後輩達に伝え続けていきます
あなたも心の誇りを失わずに一緒に前を向いて歩いて行きませんか?
この記事を読んでくれた不合格経験者と同じ療法士として直接笑って話せる日が来る事を楽しみにしています
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