今年の国家試験に無事合格した新人の理学療法士が働き始めて約半月が過ぎました
同時に来年の国家試験再挑戦に向けて頑張っている学生もいる事でしょう
今年もSNSをキッカケに交流のあった2人の苦労人が無事に理学療法士になる事が出来ました
今回は、新人の理学療法士として働き始めた2人と、数年前に同じく苦労しながら国家試験に合格した2人、あわせて4人のメッセージを紹介させて頂きます
全国には同じ境遇の学生がいるかもしれませんので、何かしらの力になれば4人もきっと喜んでくれると思います
メッセージを紹介、発信する事は了承を得ています
卒業試験2度不合格、臨床実習不合格後になった学生達からのメッセージ
まずは2度の卒業試験不合格を得て、理学療法士になった学生
臨床実習不合格後に休学した後、介護職として3年間勤務(介護福祉士取得)し、結果7年かけて理学療法士になった学生
卒業試験に2度不合格になった学生さん
まずは改めて国家試験合格おめでとうございます
正直諦めかけた事は1度や2度ではないと思います
1人は2度目の卒業試験不合格後、辞める決意を固めていましたし、1人は納得しきれないまま休学し、介護職として働き始めました
卒業試験を2度不合格になった学生とはSNSを通じて、たまたま繋がりました
SNSを通じてやり取りする中で、私の知人達とも繋がる様になり、Zoom等にも参加する様になりました
そういった中で出会った数多くの理学療法士や他職種との繋がりが学生の力になった様でした
私の知らない部分で学生を支えて下さった知人達には感謝しかないですね
同時に学生が支えてあげたいと思ってもらえるだけの『人』であったという事だと私自身は考えています
結果的に2年同期よりは後れを取ったかもしれません
ですが、臨床に出てしまえばそういった過去は全く関係ありません
理学療法士という仕事は養成校時代の成績と理学療法士としての能力が一致する様な単純な仕事ではありません
個人的にはだからこそ面白いとも感じています
2年間苦しい思いをしながら、諦めずに理学療法士になった
その粘り強さと諦めの悪さは学生さんの武器になると私は思います
理学療法士として思う様に仕事が上手くいかず、落ち込みそうになった時も2年間の経験を思い出せば、踏み止まれるのではないでしょうか?
同じ理学療法士としてお会い出来る事を楽しみにしていますし、同じ境遇で苦しむ後輩達を今度は支えてあげて欲しいですね
臨床実習不合格後、休学し、介護職として3年間働いた学生さん
休学後、介護職として3年間働いた学生さんとはDMが縁で繋がった記憶があります
臨床実習不合格後、養成校から1度休学し、介護として働いてみる事を提案され、納得いかない部分がありつつも入った介護業界
結果的に3年間しっかり働き、介護福祉士の国家資格まで取得したそうです
当時、私も『1度介護業界に入る目的がよくわからない』と学生さんに伝えた記憶がありますが、今となっては介護職の視点も合わせ持つ理学療法士というのは強みでしかないと思います
メッセージにも大切な事を書いてくれていますが、成長速度は人それぞれだという事
そして比較対象は他人ではなく、過去の自分自身だという事
周囲には成長が見えなくても、自分自身がそう感じる事が出来ているのあれば、自分で自分を認めてあげて欲しいと思います
この学生さんとは数年前に一度お会いしているのですが、その当時の学生さんと今とでは経験値がまるで違うと思いますので、再会して同じ理学療法士として話せる日が待ち遠しいですね
苦労して作業療法士になった2人の先輩
同じ様に過去にも苦しみながら作業療法士になった先輩達がいます
3年の養成校で留年、国試浪人を経験し5年かけて国家試験に合格した学生
4年の養成校で留年を繰り返し、自殺企図まで経験、7年かけて国家試験に合格した学生
この2人は今も作業療法士として働いています
留年や不合格経験者に伝えたい事
留年や不合格経験をした事に対して『人生終わった』であったり『一生の恥』だと思っているあなたへ
そう思ってしまう気持ちはよくわかります
私自身もそうでしたから
この記事を読んで『綺麗事じゃねぇか』と思ってしまう気持ちはよくわかります
私自身もそうでしたから
今はわからなくても構いません
ただ、あなたと同じ様な経験をしている人は全国にたくさんいるという事
そして、あなたと同じ様な経験をしている人でも社会で大活躍している人がたくさんいるという事だけは知っておいて欲しいんです
いずれわかります
長い人生において、1年や2年の遅れが大した遅れではないという事を
いずれわかります
留年や不合格経験程度で『人生は終わらない』という事が
あなたよりも先に挫折を味わった先輩として、伝えられる事は伝えさせて下さいね
まとめ
今回は4人の苦労人から頂いたメッセージを紹介すると同時に現在進行形で苦しんでいるかもしれない学生達、後輩達に向けてのメッセージを書かせて頂きました
私自身も留年&臨床実習不合格という経験に悩んだ1人ではありますが、今となってはその経験さえも自分自身の糧になっていると感じています
最後に今一度お伝えさせて頂きたいのは、留年や不合格経験は人生の終わりでも一生の恥でもないという事
だからこそ、そういった経験をした際には少し時間を置き、冷静になってから今後の事を考えてみて欲しいですね
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