コミュニケーションにおいて相槌が重要である事は誰もが理解出来るのではないでしょうか?
相槌は『話を聞いていますよ』という合図でもある為、頷きを含め、一切相槌がない相手に対して話を続ける事はとても難しくなります
前回の記事では相手に違和感を感じさせる事なく、質問する事が出来る方法として『フォローアップクエスチョン』を紹介しました
今回はフォローアップクエスチョンにも併用出来る相槌について考えてみたいと思います
紹介するのは日常会話の中で利用出来る相槌の『あいうえお』『さしすせそ』と利用すると相手に不快感を与える可能性がある『たちつてと』です
相槌の『あいうえお』
個人的には相槌は『あいうえお』で事足りるのではないかと考えているくらいです
- あ→あぁ
- い→いいですねぇ
- う→うんうん
- え→えぇ
- お→おぉ
の頭文字ですね
基本的にはこの言葉に一言加えれば相槌は行えます
『いいですねぇ、それは羨ましい』
『えぇー!それは驚きました』
『おぉー!凄いですね』
といった感じでしょうか?
フォローアップクエスチョンと併用するのであれば、こういった相槌の後に1つ質問を付け加えればOKです
具体例としては
【この間、万馬券が的中したのよ】
『おぉー!凄いですね。何倍ついたんですか?』
といった感じ使えば良いのではないでしょうか?
相槌の『さしすせそ』
基本形は
- さ→流石ですね・最高ですね
- し→知りませんでした・信じてます
- す→すごいですね・ステキですね・素晴らしいです
- せ→センスがありますね
- そ→そうなんですね・尊敬してます
の頭文字ですね
ちなみに臨床実習における実習生→臨床教育者(指導者)にも効果的な相槌だと思うのですが、ある養成校教員とこの話をした時に『せは『先生~』ですよ』と言われて笑った記憶があります
未だに『先生』呼びに気分が良くなる療法士は一定数いるのでしょうね。。。
フォローアップクエスチョンと併用するのであれば
【また大谷翔平がホームラン打ったらしい】
『えぇ!それは知りませんでした?今シーズン何本目でしたっけ?』
といった感じで活用出来るのではないでしょうか?
余談になりますが、男性は結果を女性は結果までの過程(プロセス)を認めると効果的だそうです
男性であれば
『堀さんでなければ出来ない仕事でしたね』
『堀さん、今月の売り上げナンバーワンでしたね』
といった感じでしょうか?
女性であれば『今日の料理美味しかったよ』ではなく
『こんな手のこんだ料理、作るの大変だっただろ?本当にありがとう』
といった感じでしょうか?
同じ褒める(認める)であっても男女によって差がある様ですので、相手がどういった所を褒められた、認められた時に喜ぶのかを見極める必要がありそうですね
相槌の『たちつてと』
相槌の『あいうえお』『さしすせそ』はどちらかといえば前向きな相槌でしたが『たちつてと』に関しては相手に不快感を与える可能性がある相槌になります
- た→だから?
- ち→ちょっと待って?
- つ→つまり?
- て→で?
- と→どういう事?
の頭文字ですね
話の要点や結論を求めている時に、ふとこういったフレーズを使っている事はないでしょうか?
特に上司と部下、先輩と後輩といった関係性の中でこういったフレーズを使ってしまうと、部下や後輩が萎縮してしまう可能性もあるのではないでしょうか?
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨の様な上司はあまりいないかもしれませんが、話の結論を急ぐあまりに相槌の『たちつてと』を連発すると、承認される事が少ないので、結果的に否定されている様に感じてしまうかもしれませんね
信頼関係を築く『あいうえお』
ここまでは相槌に関する内容でしたが、+αとして2つの『あいうえお』もこの機会に紹介させて下さい
1つ目は信頼関係を築く『あいうえお』
- あ→挨拶
- い→言い換え
- う→頷き
- え→笑顔
- お→オウム返し
の頭文字ですね
挨拶は人と関わる上で基本中の基本であり、同時に存在承認(あなたの事を認識していますよ)にも繋がります
言い換えは聞いた話を要約したり、四字熟語で上手く例える事が出来れば『そうそう!!(わかってもらえてる)』という反応を引き出す事が出来ます
頷きとオウム返し(相手の言葉を繰り返す)に関してはどちらも『あなたの話を聞いていますよ』という合図になりますし、頷きと笑顔の2つを合わせた仕草が、相手に対して非常に強力にポジティブな感情を感じさせる事が研究結果からもわかっているそうです (スマイル・ノッド・カップリング)
話の聴き方『あいうえお』
2つ目は話の聴き方『あいうえお』
- あ→明るく
- い→一生懸命
- う→頷きながら
- え→笑顔で
- お→おしまいまで『よく聴く』
の頭文字ですね
頷きと笑顔に関しては先程紹介させて頂いた通りです
基本的にはどんよりした表情や空気の人と話すよりは明るい人と話したいと思いませんでしょうか?
ただし、ペーシング(相手の感情に合わせる)は大切ですので、どんな時でも明るくというのは注意が必要です
一生懸命に聴こうとする姿勢、これは相手が自然に感じ取るものではないでしょうか?
いかに話を聴く側に回る事が大切なのかは↓の記事を参考にしてみて下さい
おしまいまで『よく聴く』当たり前の事なんですが、意外と難しいんですよね
『ブロッキング』というのですが、相手の話に被せて話をしてしまったり、途中で意見を言いたくなったり、話を良かれと思って要約しようとした経験はありませんか?
最後までしっかり聴く事が出来ていれば、それだけでも相手の好感は得られやすいのではないかと私は思います
まとめ
今回はコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしている相槌と+αとして2つの『あいうえお』について紹介させて頂きました
これはコミュニケーションに限った話ではありませんが『知っている』と『出来ている』の間には大きな壁があります
知って満足ではなく、まずは1つでも2つでも実践する事から始めてみて欲しいですね
聴く事が上手く出来る様になれば、自然と相手が好感を持ってくれる様になり、結果的に信頼関係構築に繋がっていく可能性が高まります
相槌やフォローアップクエスチョンを上手く活用して、聞き上手を目指しましょう!!
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