リハビリテーション専門職としてのこだわり~理学療法士として実現したい夢と野望 ~

理学療法士
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私にはリハビリテーション専門職として実現したい事があります。

それは病院という枠組みから飛び出して、病気や事故等で思う様に身体が動かなくなり、実現したい事があっても実現する方法がわからない人、実現する事を諦めてしまっている人のリハビリテーション(目標)を支援する事。

身体機能の改善は難しいかもしれない。

でも身体機能は改善しなくても、実現出来る方法はあるかもしれない。

その出来る方法を多職種と一緒にひたすら考え、実現出来るまでサポートし、対象者と一緒に実現出来た喜びを共有したい。

今回は1人のリハビリテーション専門職として実現したい夢や野望について形に残しておきたいと思います。

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リハビリテーションの支援にこだわる2つの理由

病院を飛び出してまで、利用者さんやご家族のリハビリテーションを支援したいと思う様になったのには2つの理由があります。

  1. 実際に病院を飛び出し、患者さんのリハビリテーションを支援出来た嬉しい経験があるから
  2. 病院という場所で自分が思い描いたリハビリテーションの支援が出来なかった悔しい経験があるから

①に関しては入院患者さんと一緒に孫の結婚式に参加するという経験をさせて頂きました。

コロナ渦という特殊な環境の中で『孫の結婚式に出たい』という患者さんの想いと『おばあちゃんにも結婚式に来て欲しい』というお孫さんの想いを無事に叶える事が出来ました。

今までに見た事がない患者さんの笑顔とお孫さんの涙を見た時に『私はこういった支援がしたくて理学療法士をしてるんだな』と強く感じました。

当日を迎えるにあたって、ウエディングプランナーとやり取りをしたり、当日を意識した理学療法プログラムの立案等、考えないといけない事はとても多かったですが、その過程も含めてとてもワクワクする事が出来ました。

結婚式当日までの過程や当日の事をまとめてありますので、ご興味あればどうぞ↓

一方で②の経験の方が、リハビリテーションを支援したいという夢や野望をより強く抱かせるキッカケになっています。

末期癌で『喫茶店で珈琲が飲みたい』という患者さんがいました。

病院で飲む珈琲ではなく『喫茶店で』飲みたいという希望がありました。

車椅子を押して行けば1時間以内に帰って来れる場所に喫茶店があったのに、最後のワガママだったのに、体調面も含め、様々な事情で行く事が出来ずに天国へと旅立たれてしまいました。

末期癌で病院食が喉を通らない患者さんがいました。

話を聴く中で『温かいおうどんが食べたい』という希望が出て来ました。

すぐに主治医と掛け合い、出前OKの許可を取り、本人が当日に希望したカレーうどんを注文すると『今はやっていない』との返答。

『明日別のうどんを注文しましょう』と言って別れた当日に急変し、うどんを食べる事なく天国へ旅立たれました。

出前OKを引き出した時点で自己満足していた自分がいたかもしれない。

事前に当日に準備出来るメニューを確認さえしておけば1回は希望を叶えられたかもしれないのに。

成功した嬉しい経験よりも、こういった上手くいかなかった悔しい経験の方が今の自分を突き動かす原動力になっている事は間違いありません。

過去の終末期リハビリテーションに関する失敗経験をまとめたブログは↓

結婚式に参加したい

では、具体的にどの様な支援をしたいのか考えてみました。

結婚式やお葬式といった冠婚葬祭への参加は支援したい事の1つですね。

私が支援する事が出来た患者さんと一緒に結婚式の会場に行くという形もありますが、それも難しい場合は病院で結婚式を行うという方法があっても良いと思います。

実際にホスピスに入院するお父さんに結婚式を見て欲しいという事で実現出来た例もある様です↓

病院での結婚式
「末期がんでホスピス病棟にいる主人に、息子の結婚式を見せてあげたいのです」新郎のお母様からのご相談でした。お父様の病気への焦燥、お父様が見たいという結婚式を叶えてあげたい想い、病院で挙げることの不安・・・お気持ちに添えるよう、お母様のカウンセリングをしっかりとさせていただきました。お母様がお父様をとても深く愛されている...

24時間TVでも放送された事があるのですが、伊藤玲哉先生という医師が夢を叶えるトラベルドクターとして活躍されています。

トラベルドクターの取り組みの1例として自分の花嫁姿を末期癌のお父さんに見て欲しいという想いを支援されていました↓

とても素敵な取り組みだと感じると同時にまさしくリハビリテーションだよなと記事を読んだ時に感じました。

同じ様に若年性パーキンソン病になり、リスクを考え、結婚式を諦めていたご夫婦が看護師達のサポートを受け、結婚式を挙げる事が出来たという実例もあります↓

こういったいわゆる環境整備はリハビリテーション専門職でも支援出来るのではないかなと感じました。

同じ様に実現したいけれど方法がわからない人は全国に一定数いるでしょう。

一方で、こういったリハビリテーションの支援をしたいと思っている療法士も一定数いるのではないかと考えています。

そういった支援して欲しい側と支援したい側を上手く引き合わせる事が出来たら、一生の思い出に残る支援が実現出来るのではないかと思うのです。

旅行に行きたい

残された時間で家族と旅行に行きたい。

生まれ故郷に行きたい。

温泉に入りたい。

思い出の旅館に泊まりたい。

そういった旅行支援も実現してみたい事の1つです。

24時間TVで実際に紹介されたトラベルドクターの伊藤先生の実例がブログになっていました↓

実際のご旅行①|温泉に入りたい | TRAVEL DOCTOR (トラベルドクター)
 HOPE「もう一度、温泉に入りたい。」「生まれ育った、海を見たい。」 HUMAN末期癌をかかえる70代の男性。闘病中も家族旅行を楽しみにしていましたが、症状の急激な悪化により緊急入院となってしまいました。 その後、ご自宅へ退院はできたものの、残された時間はわずか2週間程度と主治医から宣告を受けます。そんな中、「もう一...

とても素敵な表情をされていますよね。

少なからず終末期(人生の最終段階)リハビリテーションに関わらせて頂いて感じる事があります。

それはこういった出来る限りの支援をする事で患者さん自身が喜ばれるのは当然なのですが、ご家族も精一杯出来る事はしてあげれたという満足感があるんです。

要するに残される側によくある『もう少しああしとけば良かった』が限りなく減るんですよね。

ここはとても重要だと個人的には感じています。

同じ様に私の好きな温泉に関するエピソードがあります。

神奈川県藤沢市にあるあおいけあという小規模多機能の介護職員さんが1人で余命2週間と告知された利用者さんをご家族了承の下、思い出の温泉旅館に連れて行くという内容です↓(お時間なければ14分辺りから見て下さい)

<お伝の会「小さな学校」ソーシャルワーク連続講座①2019/01/31> 地域をつなぎ、地域で学ぶ『あおいけあ』/加藤忠相さん(株式会社あおいけあ代表取締役社長)
お伝の会  講演を聞いていただく際の注意点2:13 前提として考えたいこと4:34 しげさんの生き方に見る成功事例23:32 細分化された介護~労働と仕事と活動26:22 いい介護人材とは~介護保険法から~34:41 認知症って?...

正直リスクは大きいと思います。

温泉に行った事で2週間より少し早く旅立ってしまった。

それは本当に失敗なのでしょうか?

思い出の温泉に行く事は叶わなかったけど、3週間生きる事が出来た。

それは成功なのでしょうか?

失敗なのか成功なのかを決めるのは支援者側ではありませんが、私自身はこういったリハビリテーションがあっても良いのではないかと考えています。

課題は山積みですが、まずはやりたいを発信しよう

思うだけなら誰でも出来る。

胸に秘めているだけでは誰にも伝わらない。

いつも仲間や後輩達に伝えている言葉です。

だからこそ無謀な事かもしれませんが言語化してみようと思いました。

発信するのは自由です。

例え上手く行かなくても私が悔しいだけで損失はありませんしね。

私自身に見えていないだけで課題は山積みだと思うのですが、私が実践した結婚式参加の支援との決定的な違いは自分自身の患者さんではないという事と医師との関係性が構築出来ていないという事。

そして、少なくてもこの2点は病院という枠組みを飛び出してリハビリテーションを支援する上でとても大きなハードルになる部分だと考えています。

そして、それは支援する内容が結婚式でも旅行でも同じ事だと思います。

利用者さん本人、ご家族、主治医を筆頭にした利用者さんに関わる医療介護従事者との関係性構築は当然ながら、自分の実現したい事に協力してくれる他職種の仲間が必要になります。

今まで発信し続けて来た事で全国各地に知り合いはたくさんいますし、有り難い事に私の活動を応援して下さる人も一定数います。

そういった仲間達を頼り、知識や経験を借りながら、まずは1つ誰かのリハビリテーション支援を成功させたい。

そして、願わくば後輩達にこういった支援の形もあるんだよという道を示せたら良いなと思っています。

まとめ

今回は理学療法士として実現したい夢と野望という事で自分自身がやってみたいリハビリテーション支援についてまとめてみました。

結婚式と旅行という2つの支援を中心にまとめましたが、他にも

『お世話になった人にお礼を言いたい』

『お寿司が食べたい』

『富士山が見たい』

『お墓参りに行きたい』

そういった支援があっても良いと思います。

そんな人として当たり前の希望を出来る限り叶えたい。

本当にただそれだけの事であり、そういった関わりこそがリハビリテーションであり、私がサポートしたい支援なんだと今は実感しています。

面白そうだなと感じた人は一緒にどうやったら実現に近付けるか一緒に悩んで下さい。

そして、私が年齢を重ね支援してもらう側になった時に当たり前の様に私が実現したい事をサポートしてくれる。

そんな業界になっていたら嬉しいですね

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