めんどくさい人間関係を円滑にするコツ教えます~アドバイスシーキング~

コミュニケーション
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人は生きている限り、人間関係から完全に逃げ切る事は不可能に近い

実際に2020年に男女500人を対象に行った調査でも約76%の人が人間関係にストレスを感じているという結果が出ており、多くの人は大なり小なり人間関係の悩みを抱えながら生きている可能性が高い

株式会社Biz Hitsが行った調査は↓

やばい!もう限界!仕事でストレスを感じる瞬間と解消法ランキング【男女500人アンケート調査】
「イライラする」「もう限界…」働く男女500人にアンケート調査を行ったところ、仕事でストレスを感じたことがある人は9割以上にのぼりました。当調査では、仕事でストレスを感じる瞬間や原因、また、ストレス発散・解消方法について紹介していきます。

療法士の臨床実習の現場においても、多くの実習生が人間関係に悩んでいるというデータが出ており、実習生には私自身が考える1番の臨床実習対策として、早い段階からコミュニケーションと心理学を学んで実践していった方が良いと伝えています

臨床実習に不安を抱える学生達に伝えたい事は↓

今回はめんどくさい、しんどい人間関係を円滑にする、心理学的にも科学的にも非常に高い効果があると認められている『アドバイスシーキング』について紹介したいと思います

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アドバイスシーキングとは?

実習生に限らず、人間関係に悩む全ての人に実践してみて欲しいこのテクニック

実は『相手にアドバイスを求める』たったそれだけなんです

ブリガムヤング大学が2016年に行なった研究を見てみると、セールスマンを対象に実験を行っていて、売り手が自由にセールスをした場合とアドバイスシーキングというテクニックをセールスに入れた場合でどれぐらいお客さんが購入してくれる確率が上がるのかという事を調べています

研究によると、普通にセールスをした場合にはわずか8%の確率でしか相手は購入してくれませんでした

ところが、このアドバイスシーキングというテクニックを使った場合には、

相手が購入してくれる確率がなんと42%まで上がったというのです(どれぐらいの価格や納期であれば買いたいと思うのかアドバイスを求めた)

アドバイスシーキングというテクニックを使うだけで、8%しか売れていなかった物が42%、およそ5倍も相手がYESと答えてくれる確率が上がっている事になります

アドバイスシーキング+お世辞

更に戦略学の教授イザイ・スターンとジェームズ・ウェストファルはアメリカの工業およびサービス業の大手企業350社の上級管理職を調査し、彼らがどの様にして、取締役会の議席をものにするのかを調べました

その結果、お世辞をいうだけではなく、同時に助言を求めていた管理職が、重役から推薦される可能性がグンと上がるという事が分かったのです

ミシガン大学の研究によってもトップ企業のCEOや役員、大金を稼いでいるビジネスエリート達はこのアドバイスシーキングをコミュニケーションの中で頻繁に使っているという事がわかっています

ちなみにアメリカの海軍人事研究所が『お世辞はどれくらい効果的か』という事を調査している

同研究所のポール・ローゼンフェルドはゼネラルモーターズ(GM)で成功している管理職クラスの人を対象に管理職にまで上りつめた要因を調べてみた所、成功しているのはほぼ例外なく『ボスにお世辞を言うのが上手い人』達であったという

他人を上手く褒めたり、評価出来る人が好かれる事は間違いない様ですね

お世辞を言えない人、どうやってお世辞を言えばいいのかわからない人もいると思いますので、まずは相手にアドバイスを求める事から始めてみてはいかがでしょうか?

具体的に実習生であれば、スタッフに対して『股関節のストレッチの方法を教えてもらえますか?』であったり『歩行介助する際のポジショニング(立ち位置)をもう一度教えて下さい』といった感じで教えを乞えば良いのではないでしょうか?

アドバイスをする事で人間関係が円滑になる理由

では何故、アドバイスを求める事で相手からの好感度が高くなるのでしょうか?

考えられる理由は2つです

1つ目は『認知的不協和理論』

そもそもあなたはどういった人に対してアドバイスをしようと感じますでしょうか?

好意を持っていたり(人として)助けてあげたいと感じる人ではないでしょうか?

基本的には好きでもない人に好き好んでアドバイスしようという人は少ないでしょう

一方で、相手との関係性がよほど不良でない限り、求められると大人として何らかのアドバイスをする事になりますよね

その結果、特に好きでもない人にアドバイスをした事に対して脳は不快感を感じます(『何でよく知らない人にアドバイスしたんだろう』的な)

脳は不快感を感じ続ける事がストレスになる為に、無意識の内に捉え方を前向きに書き換える働きが起こります

その結果『私はこの人の事が好きだからアドバイスしたんだ』という捉え方になり、相手に対する好感度が上がったり、関係性が円滑になったりする訳ですね

こういった働きを『認知的不協和理論』と言います

2つ目は『一貫性の法則』

簡単にいうと、人には無意識の内に一貫性を持った行動をとろうとする心理があります

例えば実習生に『歩行分析がわからないので教えて下さい』と頼まれたとします

実習生のお願い(要求)に一度応えると、その後も一貫性の法則に基づいて実習生が悩んでいたら助けようという行動を取る可能性が高まる訳です(筋の通った行動を取る為に)

その結果、実習生との接点が増える事で単純接触効果も働き、人間関係が円滑になっていく可能性があります

接触時間ではなく接触回数を増やす事で相手に親近感を感じやすくなる単純接触効果+αをまとめたブログは↓

まとめ

今回はめんどくさい人間関係を円滑にするコツとしてアドバイスシーキングを紹介させて頂きました

人間関係を円滑にする為の心理学、コミュニケーションテクニックは他にも色々とありますが『アドバイスシーキング』は簡単かつ効果の高いテクニックです

是非これからの人間関係構築に役立てて頂ければ幸いです

単純に相手の話を上手く聴くだけでも、勝手に楽しい気分になってくれるみたいですよ↓

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