コミュニケーションに苦手意識があるあなたへ~コミュ障の人の脳内図から考える~

コミュニケーション
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『人と話すのが苦手』『人見知り』『コミュ障』

自分の事をそう表現する人、あなたの周りにも結構いませんか?

ちなみに2017年にJTBがインターネットを利用して2060人を対象に行った調査では、コミュニケーション全般において『苦手』『やや苦手』が全体の58%と過半数を占めたそうです

苦手意識を持つ人の中で最も多いのは『複数の人の前で、発表する事』で75%と4人に3人が苦手意識を感じています

次いで『初めて会う人と話す事』が63%

『食事会や飲み会などで話をする事』の57%がトップ3になっています

JTBの調査に関しては↓

コミュニケーションは苦手、58%と過半数 主体的な発信は苦手、受け身のコミュニケーションは得意
株式会社JTBのプレスリリース(2018年2月21日14時00分)コミュニケーションは苦手、58%と過半数 主体的な発信は苦手、受け身のコミュニケーションは得意

『初対面の人と何を話して良いのかわからない』

コミュニケーションに苦手意識がある人からよく聞く言葉ですが、調査結果からしても初対面のハードルが高いのは間違いなさそうですね

今回はある興味深い記事を紹介すると同時にコミュニケーションに苦手意識がある人はどういった点でつまづいているのかを深掘りしてみたいと思います

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苦手意識がある人も話を聞く事は得意

既に紹介したJTBの調査の中でコミュニケーションに苦手意識がある人も『話を聞く事』に関しては77%の人が得意だという結果が出ています

『何を話したら良いのかわからない』という苦手意識がある人もまずは話を聞く事から始めてみても良いのかもしれませんね

ハーバード大学の調査によって、人は自分の話をしてる時に大きな快楽を感じている事がわかっています↓

よく言われている様に『話し上手は聞き上手』だという事ですね

コミュ障の人の脳内図

今回は一般的にも認識されている『コミュ障』という表現を用いていますが、この記事におけるコミュ障とは医学的に診断されるコミュニケーション障害(社会生活に支障あり)ではなく、日常生活や社会生活に影響はない、少しだけ人見知りであったり、あがり症な人の事とします

数年前にgrapeというWebメディアで紹介されていたコミュニケーションに苦手意識がある人の脳内図がとても興味深いんです

脳内図に関する記事は↓

「こんなに考えているの?」 コミュニケーションが苦手な人の『脳内図』に共感の声
コミュニケーションがどうにも苦手だという柊二さん(@shuji6969)。一般的なコミュニケーションが楽しめる人と、苦手な人の脳内図をイラスト化し、多くの方の共感を得ています。私のコミュ障具合が酷す...

要するに会話をする上で色んな事を考え過ぎていて、情報を処理しきれなかった結果『そうですね』という返しになってしまうとの事

この記事の内容にエビデンスがあるのかまではわかりませんが、6万以上のいいね!がついた事を踏まえると苦手意識がある人達にとって、共感出来る内容である事は推測出来ます

正直私には一切ない思考過程だったので、この記事を読んだ当時、衝撃を受けた記憶があります

コミュニケーションに重要なペーシング

心理学では『ペーシング』と言われるコミュニケーションスキルがあります

ペーシングとは『同調』の意味を持っている言葉で、

  • 具体的には動作を同調させる『ミラーリング』
  • 雰囲気を同調させる『チューニング』
  • 話し方等を同調させる『マッチング』

の3つの手法があり、上手く活用する事で親近感を感じてもらいやすくなったり、信頼関係構築に役立つと言われています

コミュ障の人の脳内図から考えると、マッチングが上手く機能しない事が予想されますが、ペーシングが上手くいかない事を『ディスペーシング』(反同調行動)と言います

少し極端な具体例を出しますが、早口で喋り倒す明石家さんまさんと独特なペースで話をする戦場カメラマンの渡部陽一さんが自分のペースで話し続けると、明らかにディスペーシングになります

ディスペーシングになると相手が違和感を感じたりする為に、上手く信頼関係構築に繋がらない可能性も出て来る訳ですね

相手との信頼関係をスムーズに構築する為には早口の相手には早口で(マッチング)、落ち込んでいる人には神妙な感じで相槌をうつ事が大切です(チューニング)

相手が足を組んだタイミングにこちらも『自然に』足を組む事も効果的ですね(ミラーリング)

人見知りやコミュ障だと感じている人は3回目までが大切

とはいえ、コミュニケーションに苦手意識がある人に『深く考え過ぎですよ』と言った所でいきなりディスペーシングが解消するとは考えにくい

一方で、内向的で人見知りをする人に対して、会話の相手はどう受け止めているのかを観察した研究もあります

そのデータによると、相手が違和感を抱くのは初期段階だけだという事がわかっています

そして、会う回数が3回目以降になると、見た目や話し方等は気にならなくなり、外交的な人、会話の上手い人、人当たりのいい人との差も一気に縮まっていくそうです

つまり、自分の事を内向的で口下手、コミュ障だと思い、対人関係が苦手だと感じている人は、初対面の時に相手を不快にしないテクニックを学び、実践し、場数を踏む事で乗り越える事が出来ると考えられます

決して正解がある訳ではないですが、質問を投げかけ、出て来た答えをオウム返しして、それに付随した質問を付け加えるフォローアップクエスチョンを実践する事が出来れば、自然と聴き手に回る事ができ、相手に大きな違和感を感じさせる事なく3回目を迎える事が出来るのではないでしょうか?

相手に違和感なく質問が出来るだけでなく、好感を持ってもらいやすくなるフォローアップクエスチョンに関するブログは↓

まとめ

今回はコミュニケーションに苦手意識がある人の脳内図から、何故コミュニケーションが上手くいかないのかを心理学的な側面から深掘りしてみました

少なくとも私は相手の話を聴いて感じた疑問点を何も考えずに投げ返しています

結果、ディスペーシングにはなっていないと思いますが、表面化していないだけで、相手にとって不快な質問を投げかけている可能性も0ではありません

会話する事に対して色々と考え過ぎてしまうという事は必ずしもマイナスな面だけでなく、相手に不快な思いをさせたくないという配慮が出来る人だというプラスの面があるという事も忘れないで欲しいですね

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